
MSI(エムエスアイコンピュータージャパン)は、最新のIntel Z890チップセットを搭載し、LGA1851ソケットのCore Ultra 200Sに対応したマザーボードシリーズを発表しました。ラインナップには、MEG、MPG、MAG、PROの4シリーズが含まれており、各シリーズで異なる特徴を持ち、幅広いユーザーのニーズに応えます。
直感的なUIと高性能オーバークロック機能
新製品には、直感的な操作を実現する新しい設計の「CLICK BIOS X」が採用されています。さらに、「MSI Ultra Engine」と最適化されたメモリ設計により、全ラインナップで9,200MT/s以上のメモリオーバークロックが可能となっています。
- 特に、オーバークロック競技向けの「MEG Z890 UNIFY-X」では、9,600MT/sのオーバークロックに達することが可能です。
AI処理と多彩なオーバークロック機能
MSIの新しいマザーボードには、AI処理のためのNPUをオーバークロックする「AI Boost」機能が搭載されています。この他にも、「Game Boost」や「Performance Preset」、「XMP Memory Profiles」など、オーバークロックをサポートするさまざまな機能が揃っています。
次世代の接続オプション
接続オプションも充実しており、Thunderbolt 4、Intel Killer 5G LAN、Intel Killer Wi-Fi 7といった最新の技術に対応しています。また、すべての製品にThunderbolt 5ヘッダーが搭載されており、将来的にThunderbolt 5規格に拡張することが可能です。
簡単なビデオカードとSSDの取り外し・装着
ユーザビリティを向上させるため、MSIの新しいマザーボードには、簡単にビデオカードを取り外せる「EZ PCIe Release」や「EZ PCIe Clip II」が搭載されています。また、M.2 SSDの装着も容易で、「EZ M.2 Shield Frozr II」や「EZ Magnetic M.2 Shield Frozr II」、「EZ M.2 Clip II」といった便利なギミックが採用されています。
各シリーズの特徴
MEGシリーズ
MEG Z890は、ハイエンドユーザー向けのシリーズで、最大26フェーズの「Duet Rail Power System VRM」設計を採用。特に「MEG Z890 GODLIKE」では、Thunderbolt 5拡張カードやM.2拡張カードが付属しており、前面パネルやファン、RGBのヘッダーを統合する「EZリンク設計」でケーブル管理が合理化されています。
MPGシリーズ
MPG Z890は、プレミアムゲーミング向けに設計されており、最大20フェーズのダイレクト電源回路や110AのSmart Power Stagesを備えています。また、ヒートパイプ付きヒートシンクにより、安定した冷却性能を提供します。
MAGシリーズ
MAG Z890は、信頼性と堅牢性を重視したシリーズで、最大16フェーズの「DUET RAIL Power System」と90AのSmart Power Stagesを搭載。定番モデルである「TOMAHAWK」もこのシリーズに属しています。
PROシリーズ
PRO Z890は、ビジネスや日常作業に適した手頃な価格帯のシリーズで、最大16フェーズのDUET RAIL Power Systemを採用しています。
まとめ
MSIのZ890チップセット搭載マザーボードは、直感的な操作性と高いオーバークロック性能を兼ね備え、ゲーマーからビジネスユーザーまで幅広い層に対応します。各シリーズで異なる機能を提供し、最新の接続オプションやユーザビリティを強化しています。